[Songs] Bryan Adams | Real Thing


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Summer Of '69 / Bryan Adams

Bryan


初めて本物のシックスストリングスを手に入れた
均一雑貨店で買ったんだ
指が血が出るまでそれを弾きまくったよ
69年の夏だった

おれは学校の友達とバンドを作り、一生懸命だった
やがてジミーが抜け、ジョディーが結婚した
成功しないって解っていれば良かった

いまあのころを降りかえると
永遠に終わりそうもない夏だった
もし、できることなら
いつまでもあの頃のままでいたかったよ
人生最良の日々だった

君は仕事があるから
不平をいってもどうにもなりゃしない
俺は夜になるとドライブインで暇つぶし
そこで君に出会った

ママの家のポーチに立って
いつまでも待っているわと君はいった
そして君に手を握り締められたとき
いましかないとおれは思ったよ

人生最良の日々だったんだ
遠い69年の夏

おれたちは暇を持て余していた
若くて少しもじっとしていられなかった
気楽にしていなきゃならなかったんだ
永遠に続くことなんて 何もないのに

いまは時代も変わって
過去に去来した全てをじっくりと見つめられる
たまにあのシックスストリングスを聴くと
君を思い出すよ
どうしてうまくいかなかったんだろうね

ママの家のポーチに立って
いつまでも待っているわと君はいった
そしてきみに手を握り締められたとき
いましかないとおれは思ったよ

人生最良の日々だったんだ
遠い69年の夏

Reckless
Reckless
Bryan Adams

Tシャツにブルージーンズ、ギターを抱えたBryanをライヴで見たのは85年の秋、大阪城ホールでのこと。
ギターキッズがそのまま成長したようなスタイルで、大勢の観客を見事に惹きつける。当時、何曲もヒットを出したアルバム「RECKLESS」の中で、真っ先に思い出すのはこの曲だ。
誰にでも、忘れられない夏 忘れられない時期や場所というものがある。
この曲はリスナーそれぞれの「そのとき」を思い出させてくれる。
私は、学校に馴染めないくせいに完全なアウトサイダーにもなれなかった。

高校時代、面白くもない授業を終えると、放課後、オフィスビルと雑居ビルが建ち並ぶ大阪・中之島の美術学校に通った。
美術学校の帰り、わざと遠回りして梅田まで歩くのが好きだった。
梅田まで歩くときには、大正時代の洋風建築 中之島公会堂の脇を抜け、土佐堀川と堂島川にはさまれた中之島公園を通る。都会の川はちっとも清涼感がないけれど、川の側は気が休まった。
繁華街に向かう道なのに、ビジネス街のせいか歩道には人通りが少なく、ビル風が吹く通りを歩くのはちょっと大人びた気分にもなれた。
そういう頃に彼のライブを観られたのは自分でもラッキーだったと思う。
ソロでやっていたBryanだけれど、彼のステージは多くのバック・ミュージシャンに支えられている。
息のあったプレイは支えてくれている人々への謙虚さや敬意があって成り立つものなのだ。それは決して、彼の一人舞台ではないのだった。
きっと、一人で歩いているときも常に、支えてくれている人は存在しているんだ。

そんな当たり前なことにも、あの頃は、気が付かなかったけれど。


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